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快晴、箔をはります

毎日暑い日がつづいています

お変わりありませんでしょうか

これだけカラッとしていると、和紙の滲み止め(ドーサ)も効いていて箔もスムーズにはれます

箔の作業中はエアコンなど風がおきるものはオフにします

よって汗だくになりながらの作業、しかし手や道具が濡れてしまうと箔は綺麗に貼れないので細心の注意をはらいながらの作業です

手前がシャンパンゴールドの箔、奥が金箔です
少しの差ですが薄い和紙をはるとはらに色の差がわかります
ちなみに、すこしマニアックに刷毛の使い分けについてお話します

箔は種類によって硬さが違います  

銀箔は簡単に貼れますが金箔は薄く、割れやすく壊れやすいです  
そしてシャンパンゴールドの箔は金箔と銀箔が約半分ずつ混ざっています

写真の刷毛、白く塗られた方、清晨堂でつくられた刷毛です こちらは毛が柔らかく液体の含みも多いため金箔やシャンパンゴールドの箔で使います

黒に近い色合いの刷毛は小林刷毛製作所のもの、実は特注で毛のボリュームを市販の2/3に減らしてもらってます
毛は硬めで含みも少ないので狙った場所に的確に塗ることができます
こちらは銀箔など硬めの箔に使っています
毛の長さも近いがあり

箔を使う機会が多いのでより使い分けが多くなってきました

二つとも漆塗りですが色も形も様々
この刷毛たちのおかげで今日も制作ができます


日本画家 楚里勇己